オクターブ奏法の考察。

弾き方
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現在ではオクターバーを使うと簡単にオクターブ下の音が得られますが、オクターバーよりオクターブ奏法の方がたくさん使われています。同じようにオクターブ下の音を同時に出しますが、趣はかなり違ってきます(似せることもできますが)。

オクターブ奏法とは

オクターブ奏法とは、基本的には1オクターブ上や下の音を同時に弾いて音に独特の厚みを出す奏法です。ジャズギタリストのウェスモンゴメリーだと言われています。ウェスは親指でのダウンストロークを中心とした奏法なので、そのオクターブ奏法もダウンストロークで弾かれるので、ジャズでオクターブ奏法をする場合は同じようにダウンストロークでする場合が多いように感じます。もちろん、ピックで弾こうがどう弾こうが構わないのですが。また、右手は別々の指(親指と薬指)で挟むようにして弾く人も多いです。間の弦をミュートしなくてはいけないので、別の指で弾くと弦を確実にならすことができます。親指のダウンストロークやピックなどでは、2つの弦をヒットする強さに多少のバラツキが出てきますが、それもオクターブ奏法の味であり、オクターバーとは違ってくるところです。
さらに、ジョージベンソンは、オクターブに5度の音も加えて独特のオクターブ奏法をします。

ロックの場面では

ロックでは、ギターとベーズがユニゾンでリフを演奏することが多く、オクターブの重厚なサウンドは、ロック向きであるかも知れません。ただ、ジャズのオクターブ奏法とはかなり趣が違ってきます。

ジミヘンなどは、歪んだ音でピックで弾き独特の重量感のあるサウンドを出していました。Fireのイントロが印象的です。あと、ウッドストックで最後に演奏された渋いインストルメンタルもテーマメロディがオクターブ奏法で演奏されています。

ジェフベックは、2つの音を弾くタイミングをずらして独特のサウンドを醸し出していました。
また、これをオクターブ奏法と一緒にして良いのかどうかですが、1源と6弦を使った2オクターブを同時に弾くロカビリーの奏法もしばしば使っていました。BBAのライブインジャパン「Black Cat Morn」で聞くことができます。

オクターブ奏法のポイント

ジャズでもロックでも、オクターブの音をならすには、弦を跨いでピッキングしなくてはなりません。間の弦が鳴ると困るからです。なので、間の弦を左手の低い音を押さえている方の指で間の弦に少し触れてミュートしなくてはいけません。さらに、メロディを弾くにはそのままのカタチで左手を一気に移動させることが必要です。このあたりはちょっと要領が必要です。また、逆に言えばあまり速いフレーズは弾けません。速いフレーズの場合は、オクターバーを使う方がよいですね。

サンプル

ジャズスタイルオクターブ奏法

ジョージベンソン風

ジミヘン風

ジェフベック風

これらすべてをオクターブ奏法と一緒にしてよいのかどうかという所はありますが・・・

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