最も手軽な多重録音手段。

多重録音
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曲作りのアイデアやアレンジのアイデアなど、ちょっとした音の組み立てを録音しておきたいときと言うのがあります。昔ならカセットテープのマルチトラックや、英語の練習用のカセットテープレコーダーを使って多重録音する方法がありました。

現在なら、それがデジタルに置き換わったものがあるだろうと思いきや、あるにはあるのですが、やたらと操作が複雑で多機能で手軽さが失われている感があります。ただ重ねて録音するだけの簡単操作のマルトトラックレコーダーを安く出せば結構ヒットするのではないかと思うのですが。
リズムトラックとかエフェクトとか編集やマスタリングなどの機能をつけるからどんどん操作が複雑になって結局使えないものになってしまいます。独立式のデジタルマルチレコーダーを何度買って何度売ったか・・・・。

そんな中で、多少なりとも手軽にメモ多重録音できる方法が3つあります。

1.ZOOM H1n
2.スマホアプリ
3.iPhoneのガレージバンド

1.ZOOM H1n

Zoom H1n

普通のレコーダーでなんで多重録音ができるの?と思いきや、意外と知られていないかも知れませんが、このZOOM H1n(H1の新しい機種)は、1回だけ音を重ねることができるのです。
例えば、ギターで伴奏を録音し、それをイヤホンでモニターしながら上にメロディを重ねることができます。必要なのはイヤホンだけです。面倒な設定なども不要。その代わり、編集や加工などはできませんし、エフェクトもリズムもありません。しかし、それで充分という時が多いのではないでしょうか。要するにメモするだけ。ちゃんと組み立てるのはバンドだったりパソコンでのDAWだったりでするという流れです。
録音には内蔵マイクを使いますが、マルチエフェクターの出力をライン接続することもできます。
この機能もそういう狙いだと思います。ZOOMさん分かってらっしゃる!まさにカセットテレコ時代の手軽さに似ています。パソコンに転送するのはマイクロSDでできますので便利です。もちろん本来のレコーダーとしても充分な性能があるのでコスパ高いですね。
なおZOOMにはH4nProなど上位機種のレコーダーにも4チャンネルの多重録音機能がありますが、価格は倍以上します。

2.スマホアプリ

スマホ用にマルチトラックのアプリが多数出ています。スマホはいつも持っているので1よりも手軽だと一瞬思うのですが、意外に使い方が面倒だったりします。設定に制限があったり、いくつかの画面遷移を経ないと録音できなかったり、これらのアプリも機能を足したばかりに使いにくくなっているものも多いです。あるいはプッシュ広告やメールが途中で画面に現れたり・・・。
録音には内蔵マイクを使います。エレキギターなどをライン接続するにはオーディオインターフェースが必要です。

3.iPhoneのガレージバンド

Garageband(iPhone)の画面t

この方法は「スマホのアプリ」という分類に入るのですが、これだけちょっと別扱いにしました。
1.ほど手軽ではないのですが、手軽さと自由度、パソコン(Macになりますが)での操作の共通性を考えると、慣れという面で手軽かも知れません。MIDIも扱えるので、少し凝ったメモをつくることができますし、達人ならこれだけで結構な作品を作れるほど機能があります。ただし、iPhoneのガレージバンドデータをそのままMacに持っていくことはできません。


求める結果が人によって異なるでしょうが、ちょっとしたサウンドメモをつくるということなら、素朴に最も手軽なのは1.ではないかと思います。

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