CSN&Yのサウンド

ミュージシャン
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ジミーペイジはかつて、一番好きなバンドとしてCSNYを上げていました。レッドツエッペリンを聴いてもハードロックバンドというイメージの割には美しいアコースティックサウンドがしばしば聴かれます。ジミーペイジは、英国のジョンレンバーンやバートヤンシュといったアコースティックミュージシャンにも傾倒していたようです。

D-45

CSN&Yのサウンドの要はアコースティックギターです。それもマーチンサウンド。当時日本では珍しかった(というか1ドル360円だから輸入品はめっちゃ高かった)、マーチンの高級機D-45をメンバーの3人が持っているというのも凄かった。4人並んで3人がD-45を抱えているのは圧巻でした。
なお使っているのはD-45だけでなく他の機種も使っていましたが、基本はマーチンサウンド。あの独特の「鈴鳴り」と言われる音。そして、変則チューニングを多用して、独特の響きをつくっているのです。

特にDAチューニングという、彼ら以外に余り聞いたことがない独特のチューニングがあり、彼らの代表曲「Judy Blue Eyes」やスティルスのソロ「Love The One Youre With」、デビッドクロスビーのソロ「Music Is Love」などで使われています。
このチューニングの面白いところは、開放弦でDとAしか鳴っていない、つまりDのキイで3度の音がないことです。つまり、開放弦ではマイナーともメジャーともつかない響きなのです。彼らはその特性をうまく使ってアコギでありながらロック的なソリッドな味を出しています。
面白いのは、3弦が4弦と同じDになるので、テンションが極端に低くなり、ベロンベロンになっていることです。これは、よく聞いていると3弦がビロ〜ンと異常に響いているのが分かります。

他にもニールヤングは1弦と6弦をDに落としたチューニングを使っています。これはDのキイで一番下がルート音になるのと、1弦と2弦の2フレットが同じ音になり、12弦ギターのようなサウンドが付加できる効果があります。Dのキイの曲が多く、音域に合っているのでしょうね。CSNYとしての曲でも何曲かこのチューニングでやっている曲があります。

マーチンサウンドと変則チューニング、そして個性が重なった独特のハーモニー。これがCSN&Yサウンドの特徴であり素晴らしさです。聴いたことない方は、ぜひ聴いてみてください。


まずは、1枚目の「Crosby,Stills,& Nash」か2枚目の「Deja Vu」がおすすめです。ライブのアコースティックサウンドが堪能できるのは「4way Street」しかし残念な事にこれにはなぜか代表曲の「Judy Blue Eyes」が入っていません。

「Judy Blue Eyes」のライブが聴けるのは「Wood Stock」のアルバムになります。「Judy Blue Eyes」ほか2曲が収められています。

伝説のウッドストック
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