G3n内蔵のルーパーが優秀な話。

マルチエフェクター
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マルチエフェクターにはエフェクターだけではなくて、リズムマシーンやルーパーも入っていたりします。このルーパーが意外に使えるものだったりするのでご紹介します。

そもそもルーパーとは何か

ルーパーとは、リアルタイムで任意のフレーズを録音してループさせ、その上に音を重ねていける装置のことです。メーカーによってはエフェクターのループを切り替えるセレクターを「ルーパー」という名称で販売していたりしますので注意が必要です。

G3n内蔵のルーパーが最も優秀な点

G3n内蔵のルーパーが優秀な点は、2ユニットのルーパーにはストップスイッチがあることです。これはとても重要で、簡易的なルーパーは多くの場合、ストップはフットスイッチをダブルタップしなければいけません。これは演奏中に行うのは結構難しく、踏み足らずに止まらなかったりします。G3n内蔵のルーパーも1ユニットの方は、ストップにはダブルタップが必要です。

G3n内蔵ルーパーの種類はモノラル(1ユニット・2ユニット)、ステレオ(1ユニット・2ユニット)の4種類で、REC時間はモノラルが80秒、ステレオが40秒です。そのほか4分音符×64個という設定も可能です。

基本的な使い方

ルーパーの基本は、1:録音 2:再生です。
これをループさせながら(バックトラックとして)演奏をします。
さらに高度になると、3:オーバーダブ でさらにループさせる音を熱くしていきます。

セッティング

ルーパーもエフェクトのひとつとして定義されているので、何らかのパッチを作り、その中にルーパーを並べる必要があります。位置は、基本的には一番最後になります。ルーパーの後にエフェクトを置くと、ループ音自体もその影響を受けてしまいます。G3nでは、リズムマシンと同期させることも可能で、その場合はルーパーの直前にリズムマシンを並べます。

手順-1:シンプルにループさせる場合

スイッチを2個使う方(2ユニット)で説明します。こちらの方が圧倒的に便利です(ただしループの録音時間は短くなる)。

1.左のスイッチを踏むとその時点から録音が始まりますので、リズムに乗って押すことが重要です。

2.フレーズの終わりで同じく左のスイッチを踏みます。これで自動的にループが始まります。ループの音量は一番右のツマミで調節します。
頭の中に小節を描いておいて、休符なども入れて1小節や2小節など小節単位でループさせることがポイントでしょうか。

3.止めるときは、右のフットスイッチを踏みます。再スタートさせるときは左のスイッチを踏みます。このルーパーが便利なのはストップさせるときに二度踏みしなくて良い事です。この操作性の良さはとても大きいです。

手順-2:リズムマシンと同期させてループさせる場合

リズムマシンと同期させると、クオンタイズされてループ頭のズレが起こりにくいので便利です。ただ、リズムマシーンのパターンが限られているので理想的なものになりにくい面があります。

1.直前に並べたリズムマシンを好みのパターンとテンポにします。
2.ルーパーをRECスタンバイにします。
3.リズムマシンをスタートさせるとリズムが止まり、カウントが始まります。5カウント目でカウントでルーパーの録音がスタート。後は通常の操作と同じです。


<応用>
★ループをストップさせるとリズムマシンだけになります。
★リズムマシンを止めてもループがPlayになっていればそのまま再生が続きます。その状態でループを止めると無音になります。ブレイクが必要な時はこの要領でやるとよいと思います。
★再生中に再生スイッチを押すと、オーバーダブができます。

ポイント

ルーパーの一番のポイントは、頭のタイミングを会わせることです。これがテンポが速くなると難しいものです。有名なプロでもミスるときがあるとTV番組で話していました(G3nでは、リズムマシーンと同期させる場合はずれにくいです)。

その他の機能

●STOPスイッチを押した処理を3種類設定できます。ライブの時に使い分けできて便利です。
・すぐに再生を停止
・最後まで再生して停止
・フェードアウトして停止

Sample

1ループでソロをする

リズムをスタート〜カウント〜トラックの演奏〜ループ〜

オーバーダブトラックで練習

リズムをスタート〜カウント〜ベースパターン〜コード〜ソロ練習

3連の場合、なぜかカウントを3連でやってくれないので(笑)コツが必要。
リズムをスタート〜カウント〜ベースパターン〜コード〜ソロ練習




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