MS-50Gを加えると複数のエフェクトを同時にON-OFFできる。

マルチエフェクター
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〜ZOOM MS-50Gの活用法〜

「セッションにはMS-50Gが便利」の記事でも書いていますが、MS-50Gを通常のエフェクターボードに加えることで、「複数のエフェクトを一度にON-OFF」が可能になります。といっても、既にセットしてあるペダルをオンできるわけではありません。要するにMS-50Gをひとつのエフェクターループと考えて、それを加えてオンオフするというやり方です。

基本的なやりかた:クリーンパッチとエフェクトパッチを用意する

基本的には、まず同時にオンオフしたいパッチ(エフェクトセット)をつくってパッチメモリー(フットスイッチで切り替えられる場所)に登録します。そしてエフェクトが何もない空のパッチ(スルーバイパスと表示される)をつくってそれもパッチメモリーに登録します。これが「OFF時」の選択肢になります。パッチメモリーに登録された2つのパッチは、フットスイッチを踏むと交互に切り替わります。これでオンオフがわりにするわけです。下記のサンプル音源は少々雑ですが(笑)変化を音で聴いていただくためのものです。

サンプル-1)クリーンに「ディストーション+コーラス」を足す場合(上図)
パッチ1:スルーバイパス(エフェクトが何もない状態)
パッチ2:ディストーション+コーラス

サンプル-2)クリーンに「コーラス+ディレイ+リバーブ」を足す場合
パッチ1:スルーバイパス(エフェクトが何もない状態)
パッチ2:コーラス+ディレイ+リバーブ

切り替えるパッチを複数にするとき。

パッチの種類を増やしたいときは、パッチを増やせば良いだけですが、その際に切り替える段取りによっては、空のパッチを増やして間に挟みます。フットスイッチを踏むごとに順番に切り替わっていくので、段取りに合わせて並べておくということです。フットスイッチで切り替えられるメモリには最大26個まで登録できます。

ONした状態で、さらにその中のエフェクトをON OFFしたいとき。

これはかなり特殊な場合だと思うので使う機会はないかも知れませんが、こういうことも可能だと言う方法をご紹介します。

例)MS-5Gで「ディストーション+コーラス」を足し、さらに「フランジャー+ディレイ」をON-OFFする場合

使用するMS-50Gの中のエフェクトで要になるのが、「Line Selector」というエフェクトです。機能的にはエフェクトではなくスイッチです。「セッションにはMS-50Gが便利」でも書きましたが、これ地味ですがとっても便利なエフェクトなのです。ZOOMさん上手いこと考えます。
具体的には、「Line Selector」を頭にして、その後に同時にオンオフしたいエフェクトを繋ぎます。それだけです。
この場合の注意点は、パッチをオンしてから「Line Selector」がON-OFFできる状態にしておかないといけないことです。ですから、曲の途中でやるのは難しい場合があると思います。ある曲でONにして次の曲でさらにONする、あるいはON-OFFするといった場合には便利かも知れません。

*留意点:「Line Selector」は、AB回路を切り替えるのではなく、AにBを足すか足さないかを切り替えるモノです。


マルチストンプは、小さいながらひとつもっておけば、ドラえもんのポケット!

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