成毛滋のロックギターレッスンの話の続きです。
あの中で今でも役立っている簡単な運指練習をご紹介します。簡単な練習ですが、多分、とても効果があると思います。ややこしいことはやらずこの3つ+アルファだけやっておくだけで、かなりいろいろなことに対応できると思います。
運指練習
練習のポイント
なお成毛さんは、これらのスケール練習の大事な点は、下記の2点だと強調していました。
1.早く弾くことではなく、インテンポ(テンポ正確に)で弾けること。
2.8ビートピッキング(ダウンアップを8ビートに正しく行う)で弾くこと
1.では、早く弾くと結構誤魔化されてしまいますが、遅いテンポで弾くとちゃんとテンポにそって弾けなかったりします。
2.ダウンアップを規則正しくやるというのは慣れないウチは結構難しいことです。慣れるとなんでもないですが。スケール練習の場合、特に弦を移動してダウンアップが逆になることがあるので、そこに注意が必要です。これらをキイを変えてやることも必要ですね。3フレットあたりと12フレットあたりでは、かなり幅が違ってきますから。
その1:メジャースケール
当たり前のドレミファです。これを6弦始まりで2オクターブ1弦まで。
その2:3度移動
ドミ、レファ、、ミソ、ファラ、ソシ〜〜〜〜という風に次の音を飛ばして上下する。
その3:ハノンにあるパターン
ピアノのハノンの最初に出てくる練習だそうです。普通のメジャースケールで2度の音を飛ばしながら上下します。ドミファソラソファミ、レファソラシラソファ、・・・といった具合です。簡単そうで結構難しいです。特に3弦〜1弦のポジションあたりが、最初は思うように指が動いてくれません。それだけに練習になるというわけです。3弦2弦のポジションは2種類考えられますが、やりやすい方で良いのではないでしょうか。両方やるに越したことはありませんが。
プラスアルファ
そのほか、スケールではないですが、ロックを弾くのに良くあるパターンの基礎練習代わりと言った感じです。
弦をまたぐ8ビートピッキングの練習(Immigrant Song)
弦を飛ばした8ビートピッキングの練習としてLed Zeppelinの「Immigrant Song」を題材に仕上げていました。ポイントは、もちろん5弦を跨いでもテンポが崩れないことですが、5弦を跨いで6弦に帰ってくる時にピッキングが逆になるところでしょうかね。この練習をしておくと、複雑なリフ弾きに効果を発揮します。
弦を渡る3連の練習その1:(Child In Time)
弦をまたぐ3連の練習として、ディープパープルの「Child In Time」のフレーズをあげていました。これも2回目はピッキングが逆になるのでそこのクリアが課題ですね。でも、これができるようになると3連フレーズに強くなります。
弦を渡る3連の練習その2:(Good Times Bad Times)
これは、3本の弦に渡る分散の練習になります。これも2回目のピッキングが逆になるので、そこがポイントでしょうか。
なお、いずれの場合も小節を意識し、休符の所は、「からピック」(音は出さないが弦をピッキングする)をすることによってリズムが良くなると強調されていました。