ピッキングが強すぎる件について。

弾き方
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エレキギターは、一般的にプラスチックのピックで弾くことが多いと思いますが、ピッキングの強さを意識したことはあるでしょうか。ある日、自分のピッキングが強すぎることに気付いてから、軽く弾くようにすると、いろいろなことができるようになりました。

レジェンドはタッチが軽い。

意外なのが、ロックのトッププレイヤーのピッキングがとても軽いことです。なでるように弾いている人が多いです。軽い方が、弦の振動が必要以上に振れず良い音が出るようです。また、強弱をつけやすい、つまり強く弾きやすいという面もあります。普段から強く弾いていると、それ以上強いタッチができませんが、軽く弾いていると、少し強く弾くだけで音が太くなります。何かの本に、ピックは落とす寸前くらいの力で軽く持つべし的な事が書かれていたような記憶があります。

各トラックが別々に聴けるBootleg


ジェフベックの通称「オレンジアルバム」(まだピックを使っていた時代)のトラックごとに分かれた音源が聞ける海賊盤がありますが、それを聞くとジェフベックのギターは、ホントにタッチが軽い。ピックでなでているだけのような感じです。で、ここぞという所はギャーン!と力を入れて弾くという感じです。それとベックの場合は、ピックを使っていた時代でも指を多用していたので、指でパチンと弾くように弾いてアクセントをつけていました。ピックを使わないようになってからも、親指の腹で触れるように弾いています。

ただ、ブルースを弾く黒人ギタリストは、タッチが強そうですけどね。音は余り歪ませていませんし、弦も太そうです。あの独特のムードはタッチの強さから出ていそうな気もします。

家でもアンプに通して練習する大切さ。

強くなる原因のひとつは、アンプを通さずに弾くことだと思います。家でアンプに通さずに、生音でばかり弾いていると、音が小さいから手応えあるように弾いてしまい、強くなるクセがついてしまうようです。
ある日スタジオでアンプを通したら、音が汚い、あるいは音がでかいので驚いたという経験がないでしょうか。

当たり前ですが、エレキの場合、生音で聴く音と、アンプを通して出る音は根本的に違います。タッチが増幅されるので、特に歪ませている場合は音が益々濁ってしまいます。歪み系ペダルを通していても、軽く弾くのと強く弾くのとでは、音質も変わります
ジェフベックの「結構歪んでいるのに透明感がある」あの音は、タッチが軽いからではないかという気がします。

アコギからのクセ。

タッチが強くなるもうひとつは、アコギのクセというのもあるような気がします。そもそもアコギのタッチはどうあれば良いのだという事もありますが、ジャカジャカ系の曲だと、アコギはある程度強くストロークする方が鳴りが良かったりします。それが良いのかどうかは分かりませんが、本人は気持ちイイのでそのクセがついてしまって、エレキの時にもそれが出るという。

ただ、これも確かなことが言えないのは、CSNのコンサートに行った際に、デビッドクロスビーなんかは、アコギをなでるように弾いていたんですよね。弱~いタッチで。ま、曲にもよりますが。

アコギの場合は弦の太さによってもかなり鳴りが違ってきます。太い弦だとある程度の強さが必要な気がします。細い弦は、やはり軽く弾く方がきれいに鳴るように思います。

速いフレーズが弾きやすくなる。

また、タッチが強いと弦間に深く食い込みますから、速いフレーズが弾きにくいです。もし、速いフレーズがなかなか弾けるようにならない人は、タッチを軽くしてみてください。あ~ら不思議、弾けたりします。


冒頭に書いたように、タッチを変えると、今までできなかったことができたり、音が変わったりします。思い当たる方はお試し下さい。

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